【世界最古のお酒!?】ワインの歴史を紐解いてみよう!

ワインのお勉強

こんにちは。イトヒロです!

ワインは世界最古のお酒とも言われているほど歴史があり、奥深いものです。
今回はそんな長い長いワインの歴史を紐解いてみようと思います。

ワインの歴史 <世界編>

世界最古のお酒であるワイン

ワインはビールと共に最も古くから造られ、飲まれていたお酒だと言われています。

ワインの起源としては、紀元前3000年ほどに、イラク周辺のメソポタミアでワイン造りに関する記録があったとされています。
また、もう一つの説として、ジョージアでもワイン製造用の壺が発見されており、ここが起源だとも言われています。

生活必需品だったワイン

紀元前3000年〜1500年頃には、古代エジプトからヨーロッパへとワイン造りが発展していきました。

当時、ワインは衛生状態の悪い「水」に代わる、安全な飲料として用いられており、生活必需品であったと言われています。
また、古代ギリシャでは薬学的効果の高い飲料としてワインを重宝していたようです。

さらに、「キリストの血」と称されたワインは、宗教上における神聖な飲料としても扱われるようになりました。
あの有名な『最後の晩餐』でキリストが弟子たちに渡したのはパンとワインでした。

交易品としてのワイン

15世紀ごろになるとガラス瓶やコルク栓などが登場し、ワインの保存性が高くなったことで長距離輸送が可能となりました。

さらに、ヨーロッパ諸国が大航海時代に開拓した植民地に、ブドウの栽培方法やワインの製法を伝えたことによって、ワインが世界中に広まっていくことになります。

また、ヨーロッパの科学者たちが新たな殺菌方法を発明し、高い品質を維持できるようにしたことで、交易品としての価値が高まりました。

高級嗜好品のワイン

1855年に開催されたパリ万博の際に、ナポレオン3世の命令による、メドック地区のワイン格付け効果でボルドーワインが一躍有名となりました。
その結果、ボルドーワインは世界中の裕福者達から支持される高級嗜好品としての地位を確立しました。

ブランド品であるワイン

19世紀ごろにブドウの木を枯れさせる、害虫フィロキセラによる被害や、第一次世界大戦、世界恐慌などの影響により市場が混沌化しました。

その際に、粗悪なワインや有名産地を名乗る偽物などが出回ったため、ワインの法律が制定されることとなりました。
これがワイン生産地と生産者の保護、消費者に対する補償を厳格化することになり、ヨーロッパ産ワインが信用のおけるブランドとして確立したきっかけとなりました。

現代へと受け継がれたワイン

現代では、ヨーロッパ産ワインに匹敵するアメリカやオーストラリア、チリのワインが、「ニューワールドワイン」と呼ばれるようになり、より一層ワインが世界中で飲まれるようになりました。

また、数百万円する超高級ワインが登場したり、健康的効果の高い酒類として日常的に飲まれるようになったり、食中酒として様々な料理と組み合わせて飲まれたりと、幅広い人々に親しまれるようになっています。

ワインの歴史 <日本編>

縄文時代

日本では、約5000年前の縄文時代中期にワインを造り、飲んでいたと推測されています。
これは長野県で発見された遺跡で、ヤマブドウの種が残った土器が見つかったからです。

ワイン産業の始まり

ワイン造りが産業化したのは、1870年代前半の明治初期の頃です。
殖産興業政策により、ワインの製造会社が多く設立されました。これらの会社では、フランスでブドウの栽培やワイン造りを学ぶとともに、日本の気候に合わせた品種改良も盛んに行われました。
しかし、当時の日本人は酸味と渋みが強いワインにはそこまで馴染めなかったようです。

馴染み始めた1980年代

日本人がワインを飲みだすようになるのは、1964年の東京オリンピックから、1970年に大阪で開催された万国博覧会の頃にかけてです。
この頃になると、ホテルやレストランにおいて、ヨーロッパのワインが扱われるようになったり、一般家庭でもワインが飲まれるようになりました。

その後に登場した1,000円ワインがジャストプライスで買いやすいと人気が出たり、地酒や地ウイスキーなど地方銘酒に注目が集まると、国内のワイン生産者が一升瓶にワインを入れた「地ワイン」を登場させました。

このように1980年代になると日本でも徐々にワインが浸透し始めてきました。

人気が高まる1990年代

1990年代になると、ワインの人気が一気に高まりました。人気が高まった4つの理由を見ていきましょう。

1.ボージョレ・ヌーヴォー

11月の第3木曜日午前0時に全世界で毎年一斉解禁となりますが、日本は他国よりも日付が早く変わる国であり、「世界一、ボージョレ・ヌーヴォーを早く飲める」ということが話題になりました。
今でも、日本はボージョレ・ヌーヴォーの世界1位の輸入国で全生産量の約4分の1を輸入しています。

ボージョレ・ヌーヴォーに関する内容はこちらの記事でまとめています。
ぜひご覧ください!

2.健康志向による赤ワインの人気

1990年にアメリカで放映された番組で「フレンチパラドックス」が取り上げられたのをきっかけに、アメリカで赤ワインの消費量が急増しました。

フレンチパラドックスとは、フランス人はバターや肉類などの動物性脂肪を日常的に摂取しているにもかかわらず、心疾患を患う者が少ないのは、赤ワインの消費量が多いからだという内容でした。
これが日本のメディアも取り上げ、ワインは健康志向の高い酒類であると紹介したこともあり、人気が上がりました。

3.ニューワールドワインの台頭

チリやアメリカ、オーストラリア、アルゼンチンなどニューワールドと呼ばれる国で作られる、低価格帯ワインが台頭し、家庭や居酒屋などで多くの人が頻繁にワインを飲むようになりました。

ちなみに日本のワインの輸入相手国1位はチリです。

4.日本ワイン

以前の日本では、国内産のブドウだけではなく、海外から輸入されたブドウで造られたワインも国内ワインと名乗っていました。
しかし2015年に日本ワインと表示できるのは、「国産ブドウのみを原料とする果実酒のみ」と改正されました。
このように、日本ワインの規定が厳格化されたことが、日本ワインに対する国内外の注目度の向上に大きな影響与えました。

なお、2018年の日本の一人当たりのワイン年間消費量は3.2ℓで、世界で18番目となっています。
ちなみにワイン大国と言われるフランスやイタリアの10分の1程度です。
まだまだ少ないですね。

まとめ

今回は「ワインの歴史」について、世界編と日本編に分けて見ていきました。
ワインが世界最古のお酒のひとつであること、ワインが生活必需品であること、日本でのワインの普及の仕方など、たくさん学ぶことができました。
これからもワインの紹介や知識について発信していきます!

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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