【品種紹介第三弾】メルロー

ワインのお勉強

こんにちは。イトヒロです!

この記事は品種紹介シリーズの第三弾です。

今回の品種は黒ブドウの「メルロー」です。一緒に見ていきましょう!

特徴

メルローは、第一弾で紹介したカベルネ・ソーヴィニヨンに次いで2番目の栽培面積を誇る黒ブドウです。

メルローは、皮が薄く粒が大きい実であり、柔らかなタンニンと穏やかな酸味が特徴的です。メルロー単一で造られる場合は早飲みタイプが多いですが、ボルドースタイルのブレンドなど、カベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フランとのブレンドで造られる場合は、長期熟成させることによって深みと複雑味のある高級ワインにもなります。

さらに、メルローは地域の気候や土壌の影響を受けやすいため、異なる産地や生産者からのワインには多様な風味や特性が現れます。そのため、メルローのワインは一口に言っても様々なスタイルがあり、幅広い好みに対応できると言えます。

香り

メルローの香りは、その品種固有の特徴から派生し、様々なニュアンスを含んでいます。

一般的に、メルローの香りは赤い果実やプラムが主体であり、赤いさくらんぼやいちご、赤いキャンディーのような甘い香りも感じられることがあります。

特に若いワインでは明るくフレッシュな果実の香りが際立ちます。一方、熟成したメルローのワインでは、スパイスやハーブ、時にはタバコやチョコレートのニュアンスも現れます。これらの香りは、樽での熟成や特定の土壌条件によっても影響を受けることがあります。

さらに、特定の産地や生産者によって、メルローの香りに独自の個性が加わることもあります。例えば、ボルドー地域のメルローはミネラル感や土壌のニュアンスを含むことがありますが、ニューワールドのメルローはより果実味豊かで濃厚な香りを持つことが一般的です。

味わい

メルローの味わいは、一般的には柔らかで滑らかなタンニンと中程度の酸味が特徴的で、赤ワインの渋味が苦手だという方にもおすすめできる品種です。

赤い果実の甘みと酸味がバランスよく調和し、フレッシュで明るい果実味が口の中に広がります。特にプラムや赤いさくらんぼのような果実味が目立ちますが、時にはブラックベリーやイチジクのような濃厚な果実味も感じられることがあります。

一部のワインでは、熟成によってさらなる複雑さが加わり、スパイスやハーブ、そして時にはタバコやチョコレートのようなニュアンスも現れることがあります。また、特定の産地や土壌条件によって、ミネラル感や地域独自の特性が味わいに影響を与えることもあります。

主な産地

  • サンテミリオン(フランス):ボルドーの右岸に位置し、メルローがカベルネ・ソーヴィニヨンよりも多く栽培されています。サンテミリオンの土壌と気候はメルローの栽培に適しており、高品質なメルロー濃度の高いワインが生産されています。

  • ポムロール(フランス):メルローが圧倒的な割合を占め、ポムロールの特徴的な粘土質の土壌と微気候は、メルローの育成に最適です。ポムロールのメルローは豊かな果実味と滑らかなタンニンで知られています。

  • アルゼンチン:アルゼンチンでは、メルローは主にミェンドサ地域やリオハ地域で栽培されています。特に高地のミェンドサでは、日中の暑さと夜間の涼しさがメルローの完熟に貢献し、フルボディで濃厚な果実味のワインが生産されています。

  • チリ:チリでは、メルローは中央谷やマウレ谷などの地域で栽培されています。特にマウレ谷のメルローは、適度な気候と土壌の影響を受けて、バランスの取れたワインが生産されています。

  • 日本:高温多湿な日本の気候では、カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールの栽培は難しいとされており、湿度の高い土壌に順応するメルロが多く栽培されています。特に長野県の塩尻市周辺は、内陸性気候で昼間と夜の寒暖差が大きいため果実の色付きもよく、質の高いメルロが造られています。

有名なワイン

  • シャトー・ペトリュス(Château Pétrus)(フランス、ポムロール):シャトー・ペトリュスは、世界で最も高価なメルローのワインの1つとして知られています。その希少性と高品質は、独特の粘土質の土壌と古いブドウ畑に起因しています。シャトー・ペトリュスのワインは、濃厚な果実味と複雑な風味を持ち、非常に長期熟成に耐える力を持っています。

  • シャトー・オーゾンヌ(Château Ausone)(フランス、サンテミリオン):サンテミリオンの中でたった4つのシャトーにのみ許された最高の栄冠、「サンテミリオン・プリミエ・グラン・クリュ・クラッセA」(第一特別級A)を獲得していた別格扱いのシャトーです。

  • クロワ・サン・タデール・メルロ(CROIX SAINT ADEL MERLOT )(フランス ランドックルーション地方):このワインは僕が以前実際に飲んだことがあるワインです。「アルマ・セルシウス」という123のワイン生産者による協同組合により製造されており、毎年どのワインも金メダル受賞という快挙を更新し続けています。
    下記の記事で詳しくご紹介しています。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

皆さんもぜひ、「メルロー」を飲んでみて下さい!

以上、イトヒロでした!

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