【ワインのお祭り】ボージョレ・ヌーヴォーとは！？

こんにちは。イトヒロです！

ワイン好きな人も、そうではない人も、一度は耳にしたことがあるであろう、ワインに関する専門用語、「ボージョレ・ヌーヴォー」について解説していこうと思います！

ボージョレ・ヌーヴォーってどういう意味？
1. ボージョレとは？
2. ヌーヴォーとは？
ボージョレ・ヌーヴォーの特徴
2022年のボージョレ・ヌーヴォー

ボージョレ・ヌーヴォーってどういう意味？

「ボージョレ」と「ヌーヴォー」に分けて見ていきましょう！

ボージョレとは？

「ボージョレ」とは、フランスのブルゴーニュ地方の最南部にある、ボージョレ地区のことです。
つまり、そのワインが作られた地名です。
ボージョレ地区は軽やかでフルーティーな赤ワインで有名な産地です。

ヌーヴォーとは？

「ヌーヴォー」とは、フランス語で「新しい」という意味です。

つまり、ボージョレ・ヌーヴォーとは、

ボージョレという地区で作られた新しいワイン

という意味になります！

ボージョレ・ヌーヴォーの特徴

解禁日

ボージョレ・ヌーヴォーには解禁日があります。それは毎年11月の第３木曜日です。
解禁日が決められている理由は、ワインの競争が激しくなり、質の低いワインが出回らないようにするためです。この日よりも前に出荷したり、店で販売したりすることは禁止されています。

品種

ボージョレ・ヌーヴォーは「ガメイ種」という黒ブドウで作られています。
ガメイ種は、明るい紫の色合い、イチゴのような香り、渋みが少なく軽快な味わいのワインになることが多い品種です。
ボージョレ・ヌーヴォーが比較的飲みやすいのも、ガメイ種を使用しているからでしょう。

特殊な製法

ボージョレ・ヌーヴォーの製法には１つ特殊な製法過程があります。
それは「マセラシオン・カルボニック」です。
収穫したブドウを潰さずに縦長のタンクに入れることによって、ブドウ自身の重みで下の方のブドウが潰れ、自然発酵が起こります。その発酵によって生じた炭酸ガスをタンク内に充満させ、数日間保存します。
このような製法過程を経ることで、フレッシュな果実味が余すことなく引き出されます。

※「マセラシオン」の説明はこちらの記事に記載してます。

今年の指標になる

ボージョレ・ヌーヴォーは、ブドウの収穫後２ヶ月足らずで飲むことができるワインであることから世界中で人気が出ました。
なので、ブドウの質の良し悪しがワインの味わいにダイレクトに反映されるので、ボージョレ・ヌーヴォーは今年のワインの全体の出来栄えを占う指標にもなります。特に、その年のボージョレ・ヌーヴォーが美味しければ、ブルゴーニュ地方のワインは大いに期待されます。

キャッチコピー

ボージョレ・ヌーヴォーが有名になった要因の１つにキャッチコピーがあります。
公式のキャッチコピーは現地のボジョレーワイン委員会によるぶどうの評価を元に､フランス食品振興会（SOPEXA）が発表したものです。もう一つ、サントリーが発表するキャッチコピーもあります。

こちらはフランス食品振興会の過去23年間分のキャッチコピーです。

2000年　出来は上々で申し分の無い仕上がり
2001年　ここ10年で最高
2002年　色付きが良く、しっかりとしたボディ
2003年　並外れて素晴らしい年
2004年　生産者の実力が表れる年
2005年　59年や64年、76年のように偉大な年の一つ
2006年　とてもうまくいった年
2007年　果実味が豊かでエレガント
2008年　フルーツ、フルーツ、フルーツ
2009年　数量は少なく、完璧な品質。桁外れに素晴らしい年
2010年　果実味豊かで、滑らかでバランスの取れた
2011年　3年連続で、偉大な品質となった
2012年　心地よく、偉大な繊細さと複雑味のある香りを持ち合わせた
2013年　繊細でしっかりとした骨格。美しく複雑なアロマ
2014年　エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい
2015年　記憶に残る素晴らしい出来栄え
2016年　エレガントで、魅惑的なワイン
2017年　豊満で朗らか、絹のようにしなやか。しかもフレッシュで輝かしい
2018年　2017年、2015年、2009年と並び、珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれるでしょう
2019年　有望だが、生産者のテクニックが重要な年
2020年　非常にバランスが取れた爽やかさのある仕上がり
2021年　挑戦の末たどり着いた、納得のヌーヴォー
2022年　濃い色調と豊かな香りを備えた、傑出したヴィンテージ

ENOTECA Onlineより引用
引用元 https://www.enoteca.co.jp/article/archives/16864/